ラズパイのIP固定について

linux

 ラズパイのOSがBookwormになってから、IPの固定はラズパイ本体で行うのではなく、ルーター側で行うことが推奨されている。

 サーバーをラズパイ5に切り替えるにあたり、この方針に従って、ルーター側でのみIPの固定を行って運営を行ってきたが、最近おかしなことが起こった。

 先日NASのフォルダーをバックアップドライブとして設定するため、fstabにnfsの設定を記述したところ、sshでのログインができなくなった。「ああ、またやってしまった」
 しかたがないのでsddを取り外し、別のlinuxマシンにusbで接続してfstabを元に戻し、再度ラズパイに接続して再起動した。
 ここまではいつものことだったのだが、再起動してもラズパイは立ち上がらない。??? sshがタイムアウトになってしまうのだ。

 さて、困った。まず、ラズパイの現状を確認する。電源を入れなおしてパイロットランプを確認すると、ディスクアクセス、LANポートいずれも不規則に点滅している。これはsshができないだけで、ラズパイは起動しており、ネットワークにも接続している?

 同じような症状がないか検索してみたところ、sshクライアントのエントリーを、IPアドレスの代わりにホスト名(***.localのように入力する。***はRaspberry pi imagerでディスクを作成したときに設定したデバイス名)に設定して接続している事案が見つかった。今回はこの方法があたり、とりあえずssh接続を回復することができた。

 この方法によるssh接続はIPv6で行われている。コンソールを確認すると確かにIPv6でログインされていることがわかる。どうやらhost名でssh接続を行うと、自動的に接続できるIPを選んでくれる機能があるらしい。
 pingをしてみると、***.localでは到達できたが、192.168.***.***では到達できなくなっていることが確認できた。どうやらルーター側で指定しているIPがラズパイ側で認識されておらず、sshが出来なくなっているということのようだ。

 とりあえず、sshで接続できたので、ラズパイ本体でIPの設定を行って、IPv4で接続できるよう現状回復を図ることにする。
 Bookwormから、固定IPを本体で設定するには、Network Managerなるものを使って設定を行うようになったらしい。コマンドラインでも設定できるが、なんとNetwork ManagerはGUIの設定が用意されている。

 sshで「nmtui」と入力するとこのような画面が立ち上がる。これまで本体でのIPv4の設定をおこなったことがなかったため、AddressやGatewayの欄が空欄になっているのが確認できる。

 この画面でIPv4のAddress等を入力して、下のほうにあるRequire IPv4 addressing for this connection」にチェックをつけてOKしたところ、IPv4でも今までどおりsshでの接続ができるようになりました。

 ここまでの経過をあっさりと書いているので、簡単に解決したように見えるかもしれませんが、今回は原因の究明に丸一日費やしてしまいました。同じ症状で困っている人がいたら参考になるとよいと思います。あ~疲れた。

 なお、今回参考にしたサイトはこちらです。多謝。

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