久々の只見線。

久しぶりに神様が与えたチャーンス。

 とことこさんが実家に帰ってしまったので、これは滅多にないこと。こういう時を逃すと間違いなく後悔するので、25日に行ってきましたよ。

 前回ホームラン級のカットを失敗してしまい、慚愧に堪えない思いを新潟側に残しています。今回は次のチャンスで絶対に失敗をしたくないので、リサーチを行うつもりで、新潟側のみで撮ろうと決めてでかけました。正直、このところ、会津側ではいまいちいいカットが残せなくて。無理して日帰りで帰ってくるのもあるのですが、今まで新潟側が手薄だったこともあり、かなり新鮮味があって、すごく面白いのです。

 今回も日帰りなので、夜仕事から帰ってから、寝ないで出発です。しかし今回は非常に疲れていたので、途中でどうしても起きていられなくなってしまい、結局朝一番の列車は撮れず。大白川からの折り返しの列車をようやく越後須原の先で捕まえました。いまいち最先が悪い。

 まず、前回失敗した場所をもう一度リサーチ。ランドマークを決めて場所を特定。しかし、改めて出かけてみて、この場所はものすごく難しい場所であるということを認識。この間撮ったときは、本当に良い条件が揃った、奇跡のような一日だったんだなぁ・・・。( ´・ω・`) 車が止まっていてもだめ。柿の木もまだ葉っぱが青々としていて、全然絵にならない。要するに季節も秋から初冬限定。デジャヴが再び起こることを祈るしかない。絶対に前回よりも良い写真を撮ってやると心に決めてこの場所を去りました。

 今回は山を越えなかったので、まあまあ現地では時間の余裕がありました。しかし、トラブルはいつも突然に襲ってくるものです。須原で無難なカットを抑えたあと、ガソリンの残りが少ないことに気がつきました。「エ、エネルギが・・・。使いすぎだ・・・。」なんてひとりで冗談を言いながら小出のセルフのガソリンスタンドまで車を走らせていたとき、ふと気がついたんですよ。ガラスに亀裂が入っていることに。「げ、いつの間に。」

 前の車で同じような亀裂が出来たとき、そのまま走って只見線まで来てしまい、亀裂がガラス全面に入ってしまい、修理に16万ぐらいかかったのを思い出し、青くなってしまいました。「ひい、や、やばい。」 セルフのガススタに入ってみたものの、ここではそんな修理は全く対応出来ない様子。と、目の前にコメリがあるではないですか。そろりそろりと車を動かし、コメリの店内へ。車用品コーナーを覗くと、「あ、あった・・・。」 見つけました。ガラス修理キット。やった事無いけど、そんなこと言ってられない。こいつで直すしかない。

 次の列車の撮影時間は迫っています。先程もどってくるときにチェックしてきた撮影地が、まだ稲穂が残っていてよさそうだったので、この場所へ。ガラスの亀裂が広がらないように、そろそろと運転します。修理キットの使い方マニュアルによれば、この列車の撮影後なら修理の時間が十分に確保出来るのです。

 無事に撮影地に到着。河川敷沿いから古い民家と稲穂の揺れる田んぼを狙います。フレーミングを決め、撮影の準備をして、列車を待っていると、なんだかハエみたいな虫が寄ってきます。気がつくと手にあちこち虫刺されのようなあとが出来て、血がにじんでいます。な、なんだこりゃ? その虫をペシっと叩くと、クシャっという感触がして、血が飛び散りました。こ、こいつは噂に聞いているブヨってやつか?(帰ってから調べたらやっぱりそうでした。) 水の綺麗な川の河川敷沿いとか、そういうところに発生するそうです。これが、痛い、かゆい。ひいいっ。

 どうにか撮影を終えて車に戻る頃には、刺された箇所はざっと数えて11箇所。ひ、ひどい目にあった。ムヒでも積んでくればよかったのに・・・。さ、さて、車の修理をしなければ。修理キットの使い方を慎重に読んで、作業開始。まあ、作業自体は慎重にやれば特に難しくはなかったので、1時間程度で修理完了。思った以上に綺麗に仕上がるものだと感心。ありがとう、コメリ。ガラスはいつ割れるかわからないので、修理キットは車に積んでおくべきだと思いました。十何万の修理代が2980円で済むと思えば安いものです。

 今日は臨時もないので、次は午後の1時過ぎまで列車がない。今日は1枚峠の中で撮ろう。大白川の蕎麦屋は今日は営業しているかな? ここは本当に美味しいんだよね。大白川に着くと、営業中の看板が出ていました。ここのおすすめは鬼面そば。まあ、天ざるなんだけど、ここのそばは是非ざるで食べることをおすすめします。麺のコシが本当にすごいそばです。そば湯も飲んで、あ~、満足。

 今日はこの後どこかで寝ておかないと、夜まともに走れない可能性があると思ったので、峠の中で日陰になっているところに車を止めて、一休み。この峠の中はこの時期ススキが綺麗なポイントがいくつかある。今日は天気が良いのできっとススキが綺麗に撮れるだろう。1時間ほど休憩して、撮影地へ。

 思ったとおり、撮影地ではススキがすごくいい感じだ。三脚を据えて列車を待っていると、大きな雲の塊が。なんだか嫌な感じ・・・。と、遠くから列車の音が聞こえてきました。ひ、ひいいっ。お願い、抜けて~!!

 列車が来た瞬間、太陽が雲から顔を出し、日が差しました。手前半分は陰ってしまいましたが、不幸中の幸いとでもいうのか? まあ、コントラストがあっていいカットになったような気がする。

 この後は3時台まで列車がない。こちらに来るときに、いい感じの斜掛があったことを思い出し、そこに向かってみることにしました。現地は日差しが斜めになっていて、半逆光状態。さっき来たときはいい感じの光だったんだけどな。まあ、贅沢は言えまい。なるべく逆光にならない、かつ被写界深度の範囲内に列車も収まるようなフレーミングをとって、列車を撮影。

 次の列車は4時台。なるべく明るい場所をと考え、入広瀬の集落内に。ちょっと以前気になった場所があるので、そこを抑えることにしました。手前の道を時々自転車の人とか通るので、上手いタイミングで入らないかと期待しましたが、そうタイミングよく収まらず、無難なカットに。まあ、こんなもんか。

 最後は同じ列車を追い越し、小出手前の築堤で。時間がないので、50ミリの玉を付けてダッシュ。夕暮れの雲を取り込んで列車を撮影し、本日は終了。

 うん、今回も楽しかったな。密度が高い撮影は、一つ一つのカットを大事に撮るから、却って作品の完成度が高まって、鍛錬になると最近思う。 俯瞰とか、リスキーな撮影はしなくなったけど、普通の目線から撮る写真のほうがリアリティがあって、いいと思えるようになってきた。年齢や環境によって写真は変わっていく。きっとそういうものだから、人の写真を真似しても、良い写真にはならない。大事なのはその時いかに被写体と向き合うか、それに尽きる。自分を納得させるために、そんなことを考えながら帰ってきました。さて、明日はとことこさんを迎えにいかなければ。寝る時間がないな。こりゃ。 (゚∀゚)

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