桜街道・奥会津(只見線撮影)

 昨日から1泊で只見線に出かけてきました。

 とことこさんがあかたんと実家に帰ることになったので、本当に久しぶりの泊りです。やっぱり一泊すると楽だね。実は二泊しようという計画だったのですが、先週ひいた風邪がどうしても治りきらず、一日養生せざるを得ず・・・。

 今回は、まず坂本からスタート。ちょっと自宅を出発するのが遅れたもので、ギリギリになってしまいました。どこにしようか考える暇も無く、まず坂本分校の桜から、峠に向かう列車を撮影。まだこの時間は坂本分校の桜は半分ぐらいしか日があたっていませんが、撮影しないよりはマシ。

 次は余裕をもって撮影したかったので、坂本駅の桜にターゲットをあわせました。結構ここの桜は難しい。フレーミングで悩んでしまいます。自分なりにベストと考えるアングルで下から広角で煽って撮影。

 そのあとは柳津に移動。月光寺の桜に向かいます。ここの桜はさすがに先客が数名。結構光が難しい。この時間だと、先頭車に光が当たるのは一瞬なのです。もしかしたら午後一の列車のほうがよいのかもしれませんね。でも、さすがにここは沿線随一の桜の名所。みんな良いカットが撮れたことでしょう。

 続いて滝谷に移動。ここも桜が見事なのだが、最近撮影環境が悪化しているようだ。川口行きなので、駅の桜を川口側から撮影しようとしているのに、気がつくと橋の上にだれか現れる。橋の上は路駐が迷惑で、近所の人に嫌がられていると聞いているが、お構いなしの人も多いようだ。そのうちトラブルが起きるような気がする。おそらくだが、ばんえつ物語号の撮影の合間に回ってくるのだろうと推測。今回は橋の上の人をどうにかカットして撮影。今度から桜の時期は滝谷はやめようと思った。

 次は午前中最後の列車だ。いろいろ考えたのだが、月光寺の桜をもっと山の上のほうから撮影してみたくなり、もう一度向かう。先程は結構下の方で撮影している人が多かったのだが、光線の具合から、今回は山の上のほうから撮影している人が多かった。ここは結構キャパシティも多いし、アングルの工夫も出来る。突然誰かに邪魔されることもなくて、いい撮影地だと思う。普段は同じ日には絶対に同じ撮影地に行かないようにしているのだが、今回は泊まりだし、まあ、いいか。

 そのあとは、午後の撮影に向けて、ロケハンに川口まで走ることにした。さて、中川の桜を見に行ってみたのですが、本日は残念ながら三分咲きといったところ。どうやら、まだこのあたりは早いようだ。しかたがないので、宮下方面に移動開始。

 早戸を過ぎたあたりから、結構新緑が付きつつあることに気がついた。どこか新緑が綺麗なところはないかな?と思い、スノーシェッドに登ってみる。お、なんとなく良い感じ。桜ばかり撮っていたので、ちょっと違うものにも目を向けてみようと、付き始めの新緑を撮影。が、フレーミングしているうちに、ちょっと中途半端な気がしてきた。まあ、時間もないし、次に生きればいいか、と考え撮影。ここはもうちょっとしっかり緑になってから再挑戦してみたい。

 次は西方まで移動。ここの桜も結構よいのだが、どうしても晴れているともろに逆光になってしまう。何かないかな?と捜索したところ、水仙の花が咲き乱れている。桜の花はちょっと飽きたので、ここで水仙の花を入れて撮影することにした。

 ・・・。列車がこない・・・。はっ、しまった。一時間早いじゃないか! それにしても、今更ながら今日は暑い。なんだか頭が痛くて、気持ち悪くなってきた。もしかして、熱中症? 宮下の道の駅に避難して、ざるそばを頼んで休憩する。うう、きぼちわるひ・・・。

 ざるそばがなかなか出てこない。列車が来てしまうかもしれない。焦る気持ちと気持ち悪さが交錯する時間を30分ぐらい過ごし、ようやく昼食。お陰でだいぶ良くなったようだ。そそくさと食事を済ませる。

 再び西方の水仙のところまで戻る。あと10分ぐらいだが、間に合った。フレーミングを決める時間も十分あり、撮影。うう、暑い・・・。

 車の中に避難して、冷房をマックスにかける。熱中症の時はとにかく冷やして、横になるしかない。頭にペットボトルのお茶を乗せて、休憩する。うう、気持ち悪い。

 しばらくの休憩の後、次の撮影までがんばろうと気力を振り絞る。普段サイド狙いだと逆光になる月光寺の桜だが、夕方だったらうまく捉えられるかもしれない。

 思惑はあたった。この時期は日が陰ったあとでもベルビアで撮影可能なほど、十分明るい。最近樹木の成長に伴い、この場所も撮影しづらくなってきているが、まだ撮影は可能だ。なかなか良い感じで夕暮れの桜を撮影できたと思う。

 今日の撮影はこれで終わりにして、今日は宿に向かおうと思ったが、時間的に高田あたりで捕まえられるかもしれないと思った。今日はもしかしたら夕日が出るかも。とりあえず板下に向かう。七折峠の温度計の表示は4時過ぎでなんと30度。空気が乾燥しているので、暑さを感じず、冷房を入れないで走っていたが、今日は相当暑かったようだ。4月下旬で熱中症なんてのも、最近はありうるんですね。撮影の時はものすごく集中するので、気をつけないと。

 高田に向かうも、夕日は全く出ず。いよいよ気持ち悪い。もしかして、とても腹が減っているのか?であれば、宿に行く前に食事をしないと。板下のラーメン屋でつけ麺を頼んだ。食べ終わるかという頃、再び猛烈な吐き気。どうにか吐かずに店を脱出して、宿に逃げこむようにチェックイン。そのまま倒れる。熱中症の時はどうやら何をしてもダメで、寝るしかないらしい。ふと気がつくと、夜の12時を過ぎていて、頭痛と吐き気はすっかり収まっていた。よたよたと風呂に入って目覚ましを掛けて、再び就寝。

 明るくて目が覚める。はっ!今何時? 5時45分?しまった、寝過ごした。

 再び出発が遅れてしまった。もう行けるところは限られている。とりあえず、七折峠の麓の踏切に向かってみる。付近を捜索すると、線炉端に紫の不思議な植物がポコポコとたくさん生えている。以前も新鶴で撮影したことのあるこの植物、なんていう名前なのだろう?時間がないので、線路脇の小道とこのかわいい植物を入れて撮影。結構いいんじゃない?

 今日は午前中の列車を撮影したら帰るつもりなので、あまり時間の猶予はない。再び西方に向かう。

 昨日水仙を撮影した場所と同じ場所で、山の奥に見える白い花の樹を入れて撮影。あの花はなんだろう?はなみずきかな?

 今日は朝から曇りがちの天気なので、昨日逆光で撮れなかった西方の桜を撮影する。西方の桜を小高い田んぼから撮影。山の上のほうに新緑もあり、なかなか良い感じだと思う。が、ここでアクシデント発生。列車の手前に車がかぶってしまい、やり過ごそうとタイミングを見計らっていたら障害物にかかってしまった。あちゃー、大失敗。(´・ω・`)

 気を取り直して中川に向かう。もしかしたら、昨日の猛暑で一気に開花が進んだかもしれない。

 中川の桜は思惑通りだった。桜はほぼ満開。木が一本切られてしまい、以前と比べて寂しくなった中川だが、いまでも素敵な駅であることに変わりはない。駅前に車を止めている人が一人いるが、うまく駅舎と桜をフレーミングして撮影。

 さっきの失敗を取り返そうと、もう一度西方に向かう。が、なんと一番いい場所に車を止めて、ありえない方向にレンズを向けているおっさんがいる。あ~あ。最近こういう痛い撮影をしている人が沿線に多いような気がする。桜の季節だからかもしれないが、最近只見線に変な人が増えているような気がする。

 しかたがないので、ズームで大きく引っ張ってじゃまな障害物を切って撮影。まあ、こういうこともあるよな。

 どうにも納得の行かない終わり方に収まりの付かない状態だったので、宮下の列車を追い越して、めがね橋で撮影しようと考えた。めがね橋のあたりはすでに新緑がだいぶ出ていたからだ。めがね橋で線路の築堤をよじ登り、更に反対側の山をよじ登ると列車が後ろから来た。切れる息を無理やり抑えて、最後の連射。まあ、急いでとったけど、どんなカットになっているかな?

 今回はこれで終わりにして、柳津で買い物をして帰って来ました。あわまんじゅうのお店はものすごい行列。空気の読めない人がまとめ買いをするものだから、生産が追いつかなくなっている。30分ぐらい待たされてしまった。若松で会津葵でも買って帰ったほうがよかったかな? すぐ買えると思ったから並んだけど、今度から状況に応じて判断したほうがよさそうだ。おとなりのお店ではちょっと嬉しい発見。原酒の花泉が売っていました。まあ、生酒ではないですけどね。生酒は只見のデイリーでしか見たことがないけど、只見まで行く用がないし。あと、山椒ニシンが5つ入って1,000円。サービスエリアの3匹1,250円と比べてもかなりお買い得。これはちょっと嬉しい。やっぱり会津ではこういうお買い物をしないとね。