魚沼側再び。(只見線撮影)

 8日に日帰りで只見線に行ってきました。

 前回の撮影後、雪が降るまえになんとか・・・、と思っていたのですが、年末からここまでほとんど雪が止みません。確か数年前に3ヶ月ぐらい只見線が運休になったことがあったと思いますが、今年はその年に匹敵するぐらいの降雪量ではないでしょうか。

 朝4時30分ぐらいに大和PAに到着し、5時30分ぐらいの始発を狙えばいいか、と思っていたら、爆睡。しまった~。大慌てで小出を目指すも、5時40分ぐらいになってしまいました。とにかく雪道で走りにくい。除雪車がひっきりなしに来るし、今年は雪が多すぎるせいか、道が除雪作業で一方通行状態。いつもならどうってことない距離を進むのに、倍ぐらい時間がかかる。で、始発は諦めました。それと、私はサイド狙いのカットが多いのですが、雪の時はサイド狙いは基本NG。ほとんど列車が雪に隠れてまともに撮れません。結局時間切れになり、薮神駅のそばで雪に埋もれる駅と列車のイメージで撮影をすることにしました。しかし、時間になっても列車は全然来ません。あちゃ~、もしかして運休か? でも、駅では通学の学生が列車を待っています。雪は相変わらずかなりの勢いで降っています。結局列車はかなりの量の雪をラッセルしながら、50分ぐらい遅れてようやくやってきました。雪が重くて、まともなスピードで走れないようだ。このカットは、まあ、一応撮りましたって言う程度。薮神駅を撮ることもなかなかないだろうし、まあ記録ということで。

 2本目は、最近お気に入りの大きな木のところで撮影。10時過ぎの通過の列車なのに、またしても列車は来ません。雪は割と小降りになってきて、待つのはそれほど苦痛ではないが、雪が止んでしまうとせっかく着雪している木が絵にならなくなってしまう・・・、と思っていると、踏切が鳴り始めた。来たか。

 やってきたのは青色の排雪モーターカー。ガクッ。最近特雪が全然入らないようですね。モーターカーはダイヤに関係無く入れるので、このほうが都合がいいのだろうか?でも、モーターカーが列車と衝突した事故ってのが北海道であったよね。気をつけていても事故が起こるのが人間のやることだから、それを避けるためにタブレットや信号、ATCを導入しているんだよね。モーターカーって本当に安全なのか?

 そんなことを考えているうち、だんだん足が冷たくなって痛くなってきた。歩き続けていれば、どうって事ない寒さなんだろうけど、一箇所に留まっていると、さすがの耐寒ブーツでも足が痛くなってくる。早く来てくれ~。

 結局1時間20分遅れぐらいで列車は来た。おお~、最高。雪を巻きあげてやってくる、雪まみれの列車。このカットはイメージ通りのカットになったので、2ベースヒットくらいかな。

 次の撮影地はどこにしよう?なんて考えながら、いつものあずまやでラーメンを食べて、駐車帯で休憩。何しろ、いつもならどこにでも車で入っていくんだけど、これだけ雪がすごいと、よほど様子をよく知っている道以外は避けたほうが賢明だと思う。以前路肩の排雪構にはまったことが2度ほどあるし。

 ふと気がつくとガリガリという音が聞こえる。列車の時間にはまだ早いし・・・。なんて思っていると、同業者がダッシュしているところが見える。はっ。急いでとび出すと、またしても排雪モーターカー。まあ、大倉沢のところで雪を巻き上げている風景はたしかに絵になるんだけど、なんで排雪モーターカーなんですかね。

 肝心の列車は待てど暮らせどやってこない。雪はいつの間にかすっかり止んで、線路もすっかり除雪されているのに。ここは着雪した木も溶けて、つまらない風景になりつつある。まあ、さっきのパターンからして、排雪モーターカーが入ったあとはしばらく列車は来ないだろう。次の列車のこともあるので、移動することにした。

 お気に入りの柿の木のところに行ってみた。柿の木はなんと雪に埋れていた。雪の高さは除雪の作業のせいもあり、3メートルぐらいになっていた。よじ登ってそこから線路を俯瞰してみたが、ここはやはり山が見えないと冴えない風景だ。やめとこう。

 次にそこからちょっと先の以前から気になっていた家まで行ってみる。雪原をラッセルして、目的地に行ってみるも、家の前の庭木があまり手入れされていないのか、雑然としており、いまいち絵にならない。やっぱりここはダメか・・・。

 と、そのとき、目の前を列車が軽やかに駆け抜けていきました。んご~ん。時間は15時30分。もう絶対運休だと確信していたので、全然ノーマーク。やっちゃった。

 そうか、そうだったのか。羽越線の事故以来、異様に規制や安全確保がうるさくなって、ちょっと風が吹くおそれがあるとか、その程度でも列車をすぐ止めるようになって、毎日の通勤電車もまともにダイヤ通りに走らない日のほうが多いぐらいの状態になっているよね。安全確保のために列車が走る前にモーターカーで除雪を行いたいってことなんだろうけど、只見線は超合理化のせいで交換設備がほとんどない。小出から列車が出たら、入広瀬まで列車の交換はできないわけだ。そうすると、絶対的に安全を確保するためには、閉塞区間からモーターカーが出て行くまで列車はその区間に入ってこれなくなるわけだ。現場作業の方達の苦労を思うと、私にどうこう言う資格がないのは分かっているし、只見線の置かれている状況は沿線の過疎化で厳しくなる一方なので、経費節減のための合理化はやむを得ないと思う。なので、当面の対応策としては、モーターカーの運行状況を把握し、列車の来る時間の見通しを立てて行動するというぐらいですかね・・・。

 雪はすっかり止んで、そのあとの小出発は定時でやってきた。もう、うろうろ捜し回るのはしんどかったので、いつもの駐車帯から撮影。前回撮影しなかった、歩道をちょっと歩いたところから撮影。いわゆる夕暮れ時の「青の時間」にさしかかり、なかなかいい感じ。ここはこの時間に撮ると、すごく雪国らしい雰囲気が出る場所だと思います。ここはシングルヒットくらい。

 今日はこれで撤収しようかと思ったのですが、あまりにも不完全燃焼だったため、定時で来ることを信じて、もう一本同じ場所でいくことに。まあ、最後のカットは真っ暗な中に列車の灯りの部分だけが写っているって感じ。雪に窓から漏れる灯りが写って、もう少し明るければね・・・。

 冬の撮影は機動力が鈍るので、なかなか思ったとおりに行きませんね。特に魚沼側は絶対的なデータ不足なので、今回はより厳しさを感じました。次回は頑張ろう。