バイクのシートの革を交換してみました。

 バイクのことを語る上で、あまり語られることのないシート。

 そんなシートですが、とても大切なパーツだと思います。なんといっても体と接する部分としては一番大きく、快適さを左右する大切な部分です。

 以前からシートの革の劣化が気になっており、角などを黒テープなどで補修していたのですが、とうとう補修が効かない部分に亀裂らしきものが発生してしまいました。そのまま放置すると、水が入って中のスポンジが劣化して穴が開いてしまうそうです。

 

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シートに亀裂らしきものができています。角はぼろぼろなので、黒テープで止めてある状態。平成6年物だし、仕方がないかなぁ・・・。

 

 バイク屋に問い合わせたところ、シートを購入すると25000円ぐらい。革だけで販売はしていないという。しかしネットでいろいろ調べたところ、結構みんな自分で修理している模様。楽天で検索したところ、NC31用に裁断された革を売っているショップがあったので、これを購入して修理してみることにしました。

 

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今回購入した専用の革です。果たしてうまく張れるか・・・。

 

 今日の午後はマンションの水道管清掃の業者が各部屋に入るので、午後は部屋にいないといけない。今日が作業するにはよいだろう。先日帰り道に革を止めるホチキスと針を調達しておいたので、すぐに作業に入れます。

 

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これが作業に必要なホチキスと針です。あとは狭いところの針をはずすドライバーとラジオペンチがあればいいかな。

 

 実際にシートにとめてある針と見比べてみると、今回調達した針はちょっと細いようだ。ちょっと不安を感じつつ作業開始です。まず古い革をはずすためにホチキスの端についているリムーバーで針をはずしていきます。と、リムーバーが曲がってしまいました。なんて軟弱な製品なんだ・・・。しかたがないので、後は全部ドライバーではずしていきます。すべての針をはずしてタンデムベルトをはずすと革が取れました。スポンジの状態は前の部分に少し亀裂が入っていて、あちこちカビで黒ずんでいますが、弾力性もまだ失われておらず、おおむね良好でした。これなら大丈夫かな?

 

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まあまあ、きれいですね。弾力性もまだあるし・・・。

 

 早速新しい革をかぶせてみます。まあ、適度にゆとりもあるのでなんとかなりそうだ。まずはとめやすい後ろ側からホチキスでとめていきます。わりとこのホチキスは強力で、しっかりととまります。コツはぴったりと水平にホチキスを打ち込むことのようです。斜めだとしっかり刺さらないです。

 

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こんな具合に打ち込んでいきます。結構たくさんとめないとだめみたいです。

 

 今回一番苦労したのは、やっぱりシートのくぼんでいる部分です。革がどうしても浮いてしまうのです。とりあえず片方をある程度とめてからになりますが、相当の力を入れて、何度も手繰り寄せるように引っ張らないとシートがぶかぶかになってしまいます。一度仮止めしておいてから、指が痛くなるぐらい引っ張ると、結構ぴったりと革がシートにくっつくことに気がつきました。手繰り寄せては「うりゃっ」とホチキスを打ち込みます。

 

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苦難のあとです。引っ張っては打ち込み、また引っ張っては打ち込みます。

 

 これを何箇所も繰り返したところ、ちょっと浮いている感じはあるものの、かなり満足のいく感じに仕上がりました。

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 出来上がりました♪

 

 シートの張替えは初めてでしたが、結構きれいに仕上がったと思います。何事も経験だと思うので、やってみるものだと思いました。何よりも、新しい革が気持ちよいです。「まだ少し革が浮いていますが、使っているうちに革が伸びてぴったりになるんじゃないかと思います。これでまた快適なライディングができますね。

 

 さて、明日からまた一週間の始まりです。がんばろう。