トミンサーキットチャレンジ4回目。

 6月8日にトミンサーキットに行って来ました。

 なんだか先週は月曜日から仕事をしていても気分がずっとすぐれない日々が続いていたので、どこかで一日休暇を入れて気分転換する必要性を感じていたのです。先週は水曜日あたりからお空の雲行きが怪しく、週間天気予報によると、木、金とあまり天気がよくない予報。これはだめかなと思っていたのですが、あきらめず天気予報をこまめにチェックしていたところ、木曜日の午後になっても金曜日の土浦は一日曇りの予報で特に午前中は10パーセントの降水確率。これは行くしかないと年休を取って出かけることにしました。

 今回はトミンまでどれぐらい距離があって、どれぐらい時間がかかるか測ってみました。コースは16号→中央道→環八→外環→常磐道→トミンというコースです。距離は144.1キロ、所要時間は途中でコンビニ、ガソリンスタンドによって2時間10分でした。そんなに朝早く起きなくても7時ぐらいの出発で間に合うようです。これからはちょっと余裕をみて6時50分の出発でいいかな。

 今回は8時50分に到着しましたが、ゲートは開いてません。9時ちょっと前になってR6、RVF400の方が、その後も何台かバイクがやってきて、最終的に合計9台になりました。まあ、みんながいっせいに走るわけではないし、これなら今日も自分のペースで走れると思います。しかし9時を過ぎたというのにトミンのおじさんはいつまでたってもやってきません。9時20分を過ぎた頃になってやっとコロナか何かでいつものおじさんと違うサングラスのちょっとこわもてのおじさんがやってきて、やっとゲートが開きました。速やかにバイクをパドックの中に入れて今日の手続きをした後、P-LAPの取り付けとテーピングを行います。

(本日のテーマ)

1.落ち着いてラインを安定させる。しっかりと進行方向の先を見て周回する。できれば前回と同じ程度のペースで周回しても安定したラインで回れるようにしたい。
2.周回するペースは30秒台で安定的に周回できるようにする。
3.絶対転倒しない。20週ぐらいで休憩する。


 1番については、前回からの継続的なテーマです。やっぱりラインが安定してないのはコーナーでラインの先を見ていないことがまだあるからだと思うし、多分未だにバイクをバンクさせることを体が無意識に怖がっているからだと思う。2番に通じることでもあるが、コーナリングで余裕がないとこれ以上のペースで周回するのは難しいと思う。2番については一応の数値目標ですが、トミンでは30秒の壁がひとつの山と言われているようなので、このラインを常に意識して走ることが自分なりの走りの改善点につながっていくと思う。3番は、やっぱりバイクを転倒させると経済的なダメージ以上に心のダメージが大きく、帰り道がとても鬱な気持ちになってしまうので、気分転換も兼ねてトミンに来ている以上これは当然のこととしたいと思います。大体27秒台で周回する人たちがうじょうじょいるトミンで、30秒台で周回している私など、無理をしなければ絶対転倒するはずはないのです。いろいろ工夫を加えて冷静に走っていれば絶対少しずつ早くなると思うので、自分なりのペースでゆっくり上達していけばいよいのだと思います。私の場合20周ぐらいが集中力を維持できる限界のようなので、安全のため必ず20周程度で休憩をとるようにすることにしました。

 今日の天気は薄曇、それほど日差しが強くなく、さわやかな風が吹いていて、とてもよいサーキット日和だと思います。やっぱり今日にしてよかった。来週あたりからは関東も梅雨入りしてしまう可能性があるし、その後は猛烈な夏の日差しが照りつけるのです。体力、忍耐力がスライム並みの私には夏のトミンは絶対無理だと思います。

さわやかな風が田んぼの稲穂を揺らしています。前回来たときよりずいぶん成長しました。 この季節は普通に走るだけでも気持ちがよいです。

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準備完了。いざサーキットへ。

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 気がつけば、いつの間にかコースインしている人がいます。私も速やかにコースイン。まずはまったりと3速で周回してサーキットの感触を取り戻します。どうやら前回走ってからそれほど日が経ってないこともあり、割と走れている感じがするので、2速に入れて周回ペースを少しずつ上げていきます。とりあえずあまり最初からペースを上げないで19週ほど周回してピットに戻ります。

 薄曇でさわやかな風が吹く一日とは言ったものの、やはり6月。本当に暑い。サーキットを走ると汗が吹き出してきます。ミネラルウォーターを飲んでシロツメクサ畑で寝っころがって休憩します。空を見上げると朝よりも天気がよくなってきて青空が見えています。きもちいい~。シロツメクサの中に綿毛をつけたタンポポが混じっています。あ~、このままタンポポになって空を飛んでいったら気持ちいいだろうな・・・。

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 しばらく休憩したらまた体力が回復してきたので、再びコースへ。今回はペースを上げるというよりも、ラインの確認に主眼を置くことにしました。32秒台から31秒台で周回しながら、前回から気になっているラインを確認します。今回は割りと目線を先において走るということができている感触がします。というか、それほど意識しなくても体が自然に進行方向を向いている感じ。バイクって曲がると思って曲がれば曲がるなんて、誰かが言っていたけど、この感じなのかな? 

 なんだかコーナーで余裕を感じるので、ちょっと実験をしてみることにしました。実は前回もうひとつ気になっていたことがあって、膝の出し方が私は極端なんじゃないかと感じることがありました。コーナーで膝を摺ったらその後パーシャルは使わず、すぐにアクセルオンでバイクを起こさないといけないと聞いているのですが、私の場合、膝を摺った後、すぐアクセルをあけるとコーナーを飛び出しそうになるのです。特にヘアピンと、その後の左コーナーなのですが、これは膝を出しすぎてしまっているためにバイクが十分にバンク角を稼げていないのではないかと思うのです。以前聞いた話だと、膝を出すときは横に出すのではなく、前に突き出す感じで出すとよいという話を聞いたことがあったので、ちょっとこれを試してみました。

 ヘアピンでこれを試してみると、なんだか膝を無理に突き出すようなフォームを取らない分、体が進行方向を向くような感じがします。左の切り替えしはステップの踏み代えがあるので、あまり膝を出すことを意識せずにコーナーに入りながら膝と腰を落とすような感じにしてみました。実は左コーナーでは飛び出さないようにスピードを十分落としてアウト側からインにバイクを入れる峠のような走り方をしていたのですが、以前ここでイン側に入られて怖い思いをしたことがあり、ほかの人の走り方がそれほどアウトから入っていないことに気がついていました。ここで無理に膝を出そうとするとどうしてもワンテンポ操作が遅れてしまうので、あのようなコーナリングになっていたのだと思うのですが、このフォームだと余裕を持ってコーナーに入れるようになったように思います。このフォームで今日のベストラップである39週目の30.800秒が出ました。一応前回のベストラップより0.03秒早くなりました。(笑) 今回も40週目でピットイン。

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29秒台で周回するR6。早いなぁ・・・。

 コース上ではR6が周回しています。かなりのペースで周回しているので携帯のタイマーで測ってみると、29秒台半ばで周回しています。う~ん、早いなぁ・・・。R6の走りを見ながらここでまた考えます。膝をそんなに出さなくても十分コーナーを曲がれることは分かった。でも、相変わらずステップをすることが多いのはなぜだろう・・・。やっぱりまだ十分に体がイン側に入っていないのだろうか。同じようにコーナリングしてもステップを摺らないときと、摺ってしまうときがある。おそらくまだ体が無意識にコーナリングを怖がっているのだ。だとすれば、これ以上のペースアップは今日は禁物かもしれないと思ったので、その後はおおむね31秒台で周回して膝を前に出すフォームを意識して走りました。60、63、80、99周目に30秒台後半が出ましたが、おおむね31秒台で周回。このペースだとあまりステップも摺らないで走れるようになったと思うし、落ち着いて走れるようになったと思います。しかし、今日はあわよくば29秒台なんて考えていたのですが、29秒台というのは本当に厳しい壁のようです。結局今回も30秒台後半どまりだったし。でも、無理は禁物。常に自分と向き合って、冷静に走らなければ。今回は転倒もしなかったし、楽しかったのでこれでよしとしないといけませんね。次回もがんばろう。

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走行終了後のフロントタイヤ。左右とも同じぐらい削れています。左コーナーの入り方が変わったせいだろうか?

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走行終了後のリアタイヤ。まだ走れそうです。でも、通勤に使ってるからセンターがなぁ・・・。

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走行終了。今日は転倒しなくてよかった。さあ、帰ろう。

(本日の走行結果)

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(次回のテーマ)

 今回試してみていい感じだった膝前だしフォームでヘアピンから左コーナーに入るところのラインを安定させたいと思います。サーキットにはサーキットの走り方があると思うし、ここの切り替えしは未だにあわただしく感じるので、上手にできるようになると間違いなく安心感が高まると思います。それにここがスムーズに切り返せるとかっこいいに違いない。近いうちにもう一度梨本塾に参加してみようか・・・。あまり我流だけで行かずに確かな人のアドバイスを聞いてみることが必要な時だと思う。

 今日は何事もトラブルがなく気分がよかったのと、前回ほどの疲労感がなかったので、午後はプチツーリングをして帰ることにしました。行き先はなんとなく海を見たくなったので銚子に決定。銚子は最近銚子電鉄という私鉄が濡れせんべいを売り出したところ大ヒットして、経営の改善に成功したという話が報道されていたので濡れせんべいでもNちゃんのお土産にしようか・・・。

 高速に乗っていつものサービスエリアで昼食のカツどんを食べた後、圏央道を海の方向へ。銚子に向かうにはどの道がよいのだろう・・・。私はこのあたりの道に不慣れなので牛久から国道408号をとりあえず成田方面へ下ってみます。確か利根川沿いに国道が走っていたはず・・・。しばらく走ると利根川を渡ります。あれ? 国道の看板がないな~。ここでまがらないといけないのに。もうしばらく進んでみるか・・・。あれ、成田に来ちゃった。仕方がないので高速道路に乗って、海のほうまでまっすぐ向かってみることにしました。とても快適な道が続きます。再び利根川を渡って終点の潮来に到着。やっと銚子の表示が出てきました。道案内どおりに水郷道路を銚子方面に。124号線を銚子方面にひた走ります。この道は片側2車線のすごく快適な道です。しかし、思った以上に銚子は遠い! だんだんステップに乗せている足が痛くなってきました。まだか、まだ銚子につかないのか・・・。もはやこうなるとバイクは苦行以外のなにものでもありません。あまりにも苦しいので(もちろん制限速度以内で)車を片っ端からすり抜けします。足の痛みが限界に近づきつつあったその時、大きな橋に差し掛かりました。銚子大橋と書いてあります。お~、ここからの眺めはすばらしい。いかにも港町という風景で、以前フロリダのジャクソンビルで見た風景を思い出しました。しばらく進むとようやく銚子駅という看板が見えてきました。確かこの先の岬の方まで銚子電鉄は走っているんだよな・・・。しばらく道なりにすすむと犬吠崎という看板が見えてきました。この地名は台風の中継とかでよく聞く地名だよな、と思い、吸い寄せられるように矢印の方向に向かって進みました。すると、ようやく銚子電鉄の踏み切りと駅を発見しました。犬吠駅というそうです。

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犬吠駅。なんだかしゃれたデザインの駅です。

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名物 ぬれ煎餅です。個人的にはうすむらさきがお勧め。これでも結構味が濃いと思いました。

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銚電ブランドでいわしの佃煮なんてのも売ってました。

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 今回のお土産。個人的にはサバカレーが一番気になる・・・。

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田園風景の中を走る銚子電鉄。レトロでとてもいい感じです。今度一回本気で撮ってみようか・・・。

 犬吠崎にも行って来ました。犬吠駅から道なりに海のほうへ進むとちょっとアップダウンがあって丘のようなところを走る道になります。海が目の前に大きく広がります。おお~、なんて素敵な道なんだ。ちょっと町の中を抜けると展望台、それから灯台へと道が続きます。灯台を過ぎたところでバイクをとめてみました。灯台の横の砂浜は公園として整備されています。あまりにものどかだったので、思わずベンチで昼寝してしまいました。

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灯台と砂浜・・・。いつか見たような懐かしい風景・・・。

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水平線がまあるいです。やっぱり海は晴れている日が一番ですね。

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灯台の横には温泉がありました。今度はNちゃんを連れてきてあげよう。

 昼寝をしていたらいつの間にか時間は5時。帰らなくては・・・。帰り道は高速道路を使うのが一番と判断し、来るとき来た道をそのまま帰ります。東関東自動車道からうちへ一番早く着く道は、首都高を通って中央道に行くのが一番早い。でも、渋滞しているかも知れないし、私は未だに首都高を走ったことがありません。首都高ってコーナーがタイトですごく怖い印象があったもので、今まで敬遠していたのです。どうしたものか、最後まで悩みましたが何事も経験と思い、11号→C1→4号→中央道というルートを通ってみることにしました。

 最初は恐る恐る走っていた11号線でしたが、緩やかにコーナリングする下り坂の先に見えるレインボーブリッジと川面に移るビル群を見たときは「うわぁ・・・、すごい・・・」と思わずため息。久しぶりにみた本当に美しい風景・・・。 特に11号からC1に向かうときは最高です。東京って本当にすごいと実感する一瞬です。

 バイクの場合、渋滞していても、すり抜けはいつもどおりにやればぜんぜん気になるレベルではなく、むしろ保土ヶ谷バイパスよりも抜けやすい印象さえ感じました。 コーナーは車だとあれほど怖いと感じるのに、バイクだと怖いと感じなかった。むしろ楽しいとさえ感じた。車だと車幅に余裕がないせいだろうか・・・。

 トミンを走るのも楽しいけど、ツーリングでいろんなところに出かけるのも楽しいし、首都高を走るのも思いのほか楽しかったです。たまにはこうやってのんびり走るのもいいものですね。バイクも今回の車検は通すことにしたし、今度はどこへ行ってみようか・・・。