ゴールデンウィークに入りました。

ゴールデンウィーク初日は私にとって鬼門です。

去年はゴールデンウィーク初日に椿で転倒して、その後1年も病院に通う大怪我をしてしまいました。会津に出かけたときも40キロの大渋滞にはまったし・・・。今年は椿にもサーキットにも行かず、会津にも行かないでおうちでおとなしくバイクの整備をすることにしました。

 今回は以前から気になっていたところをしっかりと一日かけて直すことにしました。

 1.最近非常にフロントブレーキの効きが良くなくて、怖い思いをすることが多かったので、ブレーキ周りのメンテナンス。

 2.ヘッドライトが暗くて突然四輪に割り込まれることが多かったので、明るいバルブに変更。

 3.ポジションランプが切れているので、交換。

 4.回転計の照明が切れているので、バルブを交換。あわせて先日トミンで転倒したときに破損した部分を確認して簡単に直せそうなら部品発注。

 5.チェーンのメンテナンス。新品のスプロケとチェーンも買ってきたので、状態によっては交換。

 今朝は朝から元気に起きて、まず、一番大切と思われるブレーキのメンテナンスからはじめることにしました。 ブレーキパッドをまずはずしてみたところ、まだパッドの残量は2ミリ以上あって、新品と比べてもそんなに減っていないようだったので、交換は見送って、ブレーキフルードの交換を行うことにしました。ネットと本でいろいろ調べたところ、ブレーキフルードは塗装に付着するとあっという間に塗装がはがれてしまうほど、攻撃性が強い物質であり(怖い・・・。なんでそんな物質を使うのだろう・・・。)、また水を吸収しやすく、水で洗い流すと無害になるものらしい。そこで、まずバケツいっぱいの水を用意して、ブレーキのマスター周りとキャリパー周りにウェスを巻いて、万が一の事態に備えることにしました。メガネレンチをセットして、その先にエンビホースをセットします。レバーを握ってバルブを開けるとたらたらと茶色い液体が流れてきます。すかさず上から新しいフルードを補給します。何度かこの作業を繰り返すとフルードが透明になってきたので、片側の交換は完了したと判断し、しっかりとバルブを閉じて元に戻し、ウェスをはずして水をかけて、作業完了。あ、そうだ、まだキャリパーが仮止め状態だ。マニュアルを見ると・・・。標準トルクは5.5か。トルクレンチをセットして、ボルトをえいやっとまわしたところ、「ばきっ」といってボルトが折れてしまいました。一瞬何がおきたのかわかりませんでしたが、ボルトはちょうど真ん中で折れており、残りの部分が穴の中に残ってしまっています。やばい、やってしまった~!!! どうしよう・・・。一瞬青くなりましたが、まずは深呼吸して状況を的確に判断することにしました。見たところ、幸いキャリパーは穴の中に残ったボルトでうまく固定されているようです。これならバイクショップまで走れるかもしれない・・・。そう思ったので、とりあえず反対側のキャリパーもフルードの交換を終わらせてから、まずいつものバイクショップへ電話をして見ます。「予約がいっぱいで来週の1日まで見れません。また、見てもボルトが外れるとは限りません。」という冷たいお返事・・・。ここはいつも予約でいっぱいなので、あまり期待していなかったのですが、自分でできない整備は基本的にここでお願いしているので、困ってしまいました。Nちゃんが2りんかんだったらどう?というので、用品店だからどうかな、と思いつつも電話。「逆ねじをかましてはずすという方法を使いますが、取れるという保障はないので、取れなかったらごめんなさい。」というお返事。Nちゃんは絶対先入観でものを言わないので、こういうときは言うことを聞くと良い方向に話が進むことがすごく多いです。ありがとう。Nちゃん。2りんかんにダッシュで向かうことにしました。

 2りんかんに到着して早速整備を申し込むと、すぐに作業に入れるとのこと。もし今日中に作業が終わりそうになかったら、すぐに教えてくれるということなので、店内で待つことにします。しばらくは呼び出し放送がきたらどうしよう・・・、とちょっとどきどきしていましたが、呼び出し放送はきません。これはうまくいっているのか・・・。1時間ぐらいたっても呼び出しは来ないので、店内で整備用品などを物色します。今使っているドライバーはちょっとねじをなめちゃうことが多いよね・・・。デジラチェっていいな~。ステンメッシュホースはやっぱり1万円以上かかるのか・・・。お金がないな。LEDテールランプもいいな。クリアテールに替えてみようか・・・。などと考えていると、2時間ほどたってやっと呼び出しが・・・。祈るような気持ちでカウンターに行くと、「外れました。」とのこと。は~、良かった・・・。整備の方が神様のように見えます。車の用品店は店員の商品知識や整備の技術もばらつきがあって、いまいち信用できないことが多いけど、バイクの用品店は知識、技術共にかなり高度なものを持っているお店が多いように思う。おそらく車は仕事の量が多くて、一件一件の対応が細かいところまで行き届かない場合が多いのだろう。新しいボルトをつけてもらって作業完了です。ブレーキの感触はというと、今までなんだか引っかかるような感じがあってすごく効きが悪かったブレーキが握っただけ効くようになって、以前のような安心感がまた戻ってきました。フルードの交換ひとつでこれほどの効果があるとは・・・。もっと早くやればよかったな~。でも、本当に助かった~。だって、もし直らなかったら来週からの足がなくなっちゃうのです。

 結局この騒ぎで帰ってきたのは午後3時を過ぎた頃で疲れてしまったので、お昼を食べてから少し昼寝をするつもりがおきたら午後8時。は~、せっかくの休日に何をやってるんだろう・・・。まあ、明日以降を有効に使うため、残りの作業を終わらせることにします。ヘッドライトのバルブ交換をまず行います。ヘッドライトはバルブだけはずせるようになっているのに、余計なところまではずしてしまったので、ちょっと余計な時間がかかってしまいましたが、うまく作業完了。ライト・オン! うわ~、これは明るい。これなら、確かに突然割り込まれて怖い思いをすることも減りそうです。ポジションランプも交換。あとは問題のメーターのランプか・・・。とりあえず、メーターを固定しているテープをはずします。ばらっ。部品が外れます。うーん、電球は簡単に交換できるとして、どこのパーツを交換すれば完全に治せるのだろう・・・。一つ一つ部品の状態を確認していくと、メーターの中にはすべてのパーツをひとつにまとめる樹脂製のパーツがあって、このパーツがあちこち割れています。どうやらこのパーツが壊れることによってほかの部品に対するダメージを抑える役割を果たしているようです。こんな簡単に直せるのか~。もっと早く直せばよかった、と思いましたが、なかなかこういう風に時間があるときでないと、冷静にそのあたりの検討が行えないのも事実。早速このパーツをマニュアルで確認して発注することにしよう。

 あとは、チェーンのチェックです。スプロケを確認したところ、まだ山は十分あるようなので、交換するのは見送ることにして、チェーンのテンションを調整します。この作業はもうなれたもの。調整したうえで、今夜はチェーンを念入りに清掃して、油を注油して作業完了。初めてやったときは、この作業だっておっかなびっくりだったな~、などと昔のことを思い出します。要は、何でもそうだけど、やるか、やらないか、それだけの違いなのです。何事も自分でやったことは自分のスキルとして残るのです。

 今日はいろいろあったけど、なんだか満足感がありました。ボルトが折れたのには参ったけど、たまにはこういう一日もいいかな。そう思える一日になりました。でも、疲れた・・・。