ポーラ美術館。

今日は日帰りで箱根のポーラ美術館へ行って来ました。

 5周年記念の展示で、花の絵画展とエミール・ガレ展を行っていました。収蔵作品からの展示で今回初めて展示されるものもあると言うことだったのですが、本当にすごい展示だったと思います。ルノワールのマスターピースともいうべき「麦わら帽子の少女」や「髪飾り」をはじめとして、ゴッホの睡蓮やモネ、ピカソ、ルソーと言ったそうそうたる名画が揃い踏み。どれも良く教科書とかで見るような絵ばかりで、それが今目の前にある。本当に思わず感動してしまうぐらい、どれも美しくて強烈に訴えてくるものがあるのです。特にルノワールの描く女性像、これは本当に永遠の美を写しとめたというにふさわしい作品です。私も写真を趣味としていますが、写真のそれと、絵に描きとどめられたそれは明らかに訴えるものが違います。写真のリアリズムというものは、記録的意味合いがとても強いのです。それに対し、絵のリアリズムはその絵を描いた作者の心を写しているのだと思います。写真のリアリズムなど及びもつかないような、永遠を望む情熱がそこには今も行き続けているのです。そこにあるものはまさに永遠の幻想・・・。ガレのガラス工芸も繊細な夕暮れや冬枯れの風景をガラス素材を生かして表現したものとか、ものすごく細かい作りの作品、良く考えたな、と思わせるような作品など、おなかいっぱいになるぐらいのものすごい展示でした。最近みた企画展のなかでも最高の展示だったと思います。9月22日からまたモネをテーマにした企画展を行うそうです。ぜひ見に行かなければ。