残雪の魚沼。(只見線撮影)

 3月17日にまたしても日帰りで魚沼側の只見線に行ってきました。

 魚沼側の区間は短いものの平野部も越後三山や守門岳、浅草岳など急峻な山を絡めて撮影することが可能であり、険しい峠超えの山岳地帯もあって、会津側に負けない素晴らしいロケーションに恵まれています。ですが日中の撮影可能な時間帯の列車が3往復と、極めて厳しい撮影環境のため、なかなか撮影の足が向かないのが現実だと思います。今年は会津側は雪が少ないため、直前まで迷いましたが、魚沼側に行ってみることにしました。
 今回も土曜日は出かけることができず、日曜日のみの日帰り撮影です。予定では5時台の回送を須原の手前で捕まえる予定でした。が、大和PAで最後の休憩をしたのが運の尽きで、ちょっと休憩のつもりが寝すぎてしまい、目の前で通過するという失態を再びやってしまいました。最近予定していた1本めを取り逃すことが多くなってきました。幸先の悪いスタートです。忙しすぎて体調を整える暇がないせいか、それとも体力が衰えているせいだろうか...。
 折り返しの列車はすぐ戻ってくるのであまり時間がないうえに、まだ暗い時間帯に準備を行わなければならないので、ロケハンする時間がない。今日は天気がよくない予報だったが、空をみると今の所晴れているようだ。しかし場所によっては霧が濃いようなので、場所は慎重に選ばないといけない。守門岳が見えているが、朝焼けが出ているので、これから天気が崩れるのだろう。須原の先の鉄橋は薄曇りだが、山に光が当たって立体感がでている。しかしこの時間帯は鉄橋までは光が回らないようだ。場所を変更すべきか迷ったが、また目の前で見送ることになると最悪なので、このまま撮影する。当然というか、残念ながら影にかくれて列車があまり目立たない仕上がりとなってしまった。

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 次の列車は8時台の列車なので、次までは若干余裕がある。気を取り直してロケハンを行う。入広瀬まで流してみるが、浅草岳は曇り空を背景にしてのっぺら。とても撮影する気になれない。越後三山は霧が濃くて全く見えない。守門岳はよく見えているもののどん曇りのバックにした状態で、お世辞にも美しいとは言い難い。結局迷った末に布沢の小学校跡地のそばで枯れ木と雪を入れて撮影。普段がらネタを蓄積しておくとこういうときに役に立つ。結果はまあまあ。

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 次の列車は10時台なので、さらにロケハンを継続する。余裕のないスケジュールのため、そんなに入念な捜索はできない。守門岳はまだ見えているが、やっぱりバックが曇り空。結局最初に撮影した鉄橋をアングルを変えて撮影した。何度も撮影したアングルで、なんだかな、という感じ。撮影前に準備をしているとき、地元のおばあちゃんが、3日くらいまえに30センチくらい雪が積もったなんて話をしていた。雪が降って木に着雪しているときのネタは用意してあるのに、つくづくうまくいかないものだ。

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 もう少し魚沼の捜索を継続するのもありだったが、今回はやめた。こういうときは流れを変えるために、全く新しいことをしよう。磐越西線に向かうことにした。一度平瀬に行ってみたいと思っていたところだったので、良い機会だ。時間的には2時間30分程度あるので、十分間に合う。
 この判断は実は裏目にでた。車のナビがいつもと違う道を指示したので、その指示に従ったのだが、その道が途中から全く除雪されていなかったのだ。そういえば、さっきおばあちゃんが季節外れの雪の話をしていた。やられた。この道を折り返すのに30分を要した結果、再び目の前で列車を見送るという最悪の結果に。まあ、平瀬はとてもアクセスが悪い場所だということがわかったので、ロケハンとしては意味があったと思う。
 磐越西線はこのあと列車が15時台、17時台と、午後極端に本数が減るので、撮影は諦めた。代わりに板下で只見線を撮影して帰ることにした。雪がまったくない只見線は、この時期本当に地味だ。塔寺の峠の中で、次につながるロケハンとして、1本撮影した。本当にただ撮っただけのカット。まあ、次につながればそれでいいか。
 また次回リベンジあるのみ。